
武田信玄の治水事業「三分一湧水」
小泉と清春は北杜市長坂町にありますが、その北と南に離れており、標高差も400mほどあります。小泉はJR小海線甲斐小泉駅の周辺で、日本名水百選に選ばれた八ヶ岳南麓湧水群の三分一湧水、女取湧水があり、武田信玄ゆかりの古戦場や棒道などの史跡と雑木林が残る静かな避暑地です。清春はJR中央線長坂駅から深沢の谷を隔てた高台に昔ながらの農山村風景の残る地域で、清春芸術村、白樺美術館、北杜市郷土資料館があります。
「三分一湧水」は、日量8,500トン、摂氏9度の水が、毎日変わること無く湧き出ています。地域の農業には欠かせない湧水で、水量が正確に3分の1になるように分水されているのでこの名があります。戦国時代から、武田信玄の治水事業の一つとして伝えられています。周辺は湧水公園として整備されています。
清春芸術村は旧清春小学校の跡地に作られた文化複合施設です。芸術村の中心となるレンガ作りの施設、アトリエ「ラ・リューシュ」、白樺派・印象派の作品を収蔵する「清春白樺美術館」、宗教画家ジョルジュ・ルオーを記念した「ルオー礼拝堂」、「梅原龍三郎アトリエ」、安藤忠雄設計の「光の美術館」などの施設があります。この敷地を囲むように当時の清春小学校校舎落成の記念として植えられた桜が現在も春に訪れる人々の目を楽しませてくれます。
武田信玄の治水事業「三分一湧水」
湖岸の周遊路から南アルプスを望む
晩秋・朝もや越しに八ヶ岳を望む
清春芸術村の桜
小泉地区・富士見坂から望む夜明けの富士
ブルーベリー摘み体験も出来ます(7月)